カリブ海で生まれた魅惑的なこちらのホットドリンクは、ローストしたカカオとミルク、そしてスパイスを組み合わせて作ります。ココアティー、またはチョコレートティーと呼ばれますが、厳密には紅茶ではありません。どちらかというと、ホットチョコレートと呼ぶ方が近いかもしれません。…が、それでもやはり全く異なるものです。重厚でしっかりとした深いチョコレートの味わいに、スパイスと甘さが少し加わり、カリブ風ココアティーは、あなたにとって、きっとこれまでにない初めての味わいになるでしょう。
カリブ海の国々では朝食の際に出されるこちらのドリンク。年中見かけますが、クリスマスにいただくのが一般的です。増粘剤やローリエ、またはスターアニスなどを使用したり、あるいはしなかったりと作り方は島によって異なります。さらには、牛乳をココアと一緒に煮込むかと思えば、最後に加えたり、または省略したりと様々。そのような中でも、シナモンやナツメグをスパイスとして使用するのが一般的です。
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材料
カリブ風ココアティーは、伝統的に「ココアボール」を使って作ります。カカオ豆を1週間ほど天日干しすることにより、乾燥させ強い風味を引き出した後、挽いてスパイスを加え、ゴルフボール大の玉状、または棒状に成形します。このココアボールをすりおろして粉にしたものを使ってココアティーを作るのが一般的ですが、ボールごと水に溶かして飲む人もいます。
しかし、このカカオボールは世界中ほとんどの地域で入手が難しい材料ですので、今回はカカオニブを使ったバージョンのレシピをご紹介します。ローストしたカカオニブには、とてもよく似た風味があります。ただし、カリブ海産のココアボールよりも脂肪分が少ないので、本格的なココアティーの表面に出る、有名な「油膜」はできません。ココアボールを手に入れた方のために、伝統的な作り方も合わせてご紹介しますね。
- カカオニブ
- 水
- ローリエ
- シナモンスティック
- コーンスターチ
- 牛乳
- 練乳 - またはお好みの甘味料
- バニラエキストラクト
- 挽き立てのナツメグ
それぞれの分量については下のレシピカードをご確認ください。
作り方
オーブンを300°F / 150°Cに予熱します。カカオニブを パーチメント紙 を敷いた ベーキングトレイ に薄く広げます。12分ほど焼くと、温かいブラウニーのような香りがしてきます。焼きすぎて焦がさないようにご注意ください。
次にローストしたカカオニブを挽く必要があります。 フードプロセッサー を使うと手早くできます。 すり鉢とすりこぎ もお使いいただけます。
ポイント:本格的なココアボールをお持ちの方は、すでにローストされていますので、すりおろして粉末状にするだけでOKです。
中くらいのソースパンに水2カップ、ローリエ、シナモンスティックを入れて沸騰させ、沸騰したら弱火にして15分ほど煮ます。カカオ (ローストして挽いたカカオニブでも、すりおろしたココアボールパウダーでも) を加えてかき混ぜ、さらに10分煮ます。
その間に、小さなボウルにコーンスターチ大さじ1と水大さじ1を混ぜ合わせてとろみを作り、置いておきます。
ココアティーに牛乳と練乳 (お好みではちみつ) を入れてかき混ぜます。作っておいたとろみを混ぜて、さらに2分ほど煮ます。火からソースパンをおろします。 バニラエキストラクト とおろしたてのナツメグをひとつまみ入れてかき混ぜます。
カカオティーを濾して固形物を取り除きます。カカオニブを入れたバージョンで作る場合は、漉し器にチーズクロスを敷いておくと、細かい粒を取り除きやすくなるのでオススメです。味見して、お好みで甘味料を調節してください。
カリブ風ココアティーは、マグカップで熱々をお召し上がりください。ココアには脂肪分が含まれているため、長く放置しておくとチョコレートが不安定になってしまいます。このような場合はかき混ぜてください。
キッチングッズ
こちらのレシピを、カカオニブを使って作るには、 ベーキングトレイ, パーチメント紙, チーズクロス、中くらいの大きさの鍋と、カカオニブを摺るために フードプロセッサー もしくは すり鉢とすりこぎ をご用意ください。
代用
練乳の代わりに、はちみつなどお好みの甘味料をお使いいただけます。
カリブ風ココアティーをヴィーガン用アレンジするには、乳製品の代わりに無糖のアーモンドミルクかココナッツミルクをご使用ください。そして、ココナッツコンデンスミルクやパームシュガーで甘みをつけてください。
📖 レシピ
カリブ風ココアティー
- 準備: 3分
- 調理: 27 分
- 合計時間: 30分
- 分量: 2 人前 1x
- 分類: ドリンク
- 国: カリビアン
説明
重厚でしっかりとした深いチョコレートの味わいに、スパイスとお好みの甘さを加えたカリブ風ココアティーは、これまでに味わったことのない一杯をお楽しみいただけるでしょう。
材料
2 カップ (473 ml) 水
1 ローリエ
1 シナモンスティック
½ カップ (2 オンス) カカオニブ (伝統的なカカオボールを使って作る場合は、美味しく作るコツを参照ください。)
1 大さじ コーンスターチ
1カップ (236 ml) 牛乳
1 大さじ 練乳 **
1 小さじ バニラエキストラクト
挽き立てのナツメグ
作り方
オーブンを300°F / 150°Cに予熱します。カカオニブをパーチメント紙を敷いたベーキングトレイに薄く広げます。12分ほどローストします。フードプロセッサーか、すり鉢とすりこぎで挽きます。
中くらいのソースパンに水2カップ、ローリエ、シナモンスティックを入れて沸騰させ、沸騰したら弱火にして15分ほど煮ます。カカオ (ローストして挽いたカカオニブでも、すりおろしたココアボールパウダーでも) を加えてかき混ぜ、さらに10分煮ます。
その間に、小さなボウルにコーンスターチ大さじ1と水大さじ1を混ぜ合わせてとろみを作り、置いておきます。
ココアティーに牛乳と練乳 (お好みではちみつ) を入れてかき混ぜます。作っておいたとろみを混ぜて、さらに2分ほど煮ます。火からソースパンをおろします。 バニラエキストラクト とおろしたてのナツメグをひとつまみ入れてかき混ぜます。
カカオティーを濾して固形物を取り除きます。カカオニブを入れたバージョンで作る場合は、漉し器にチーズクロスを敷いておくと、細かい粒を取り除きやすくなるのでオススメです。味見して、お好みで甘味料を調節してください。カリブ風ココアティーは、マグカップで熱々をお召し上がりください。
美味しく作るコツ
伝統的なココアボールを使って作る場合は、このレシピのカカオニブの代わりに、すりおろして粉末状にしたココアボールを1/2カップ (50g) を使用してください。。
カリブ風ココアティーは、マグカップで熱々をお召し上がりください。ココアには脂肪分が含まれているため、長く放置しておくとチョコレートが不安定になってしまいます。このような場合はかき混ぜてください。
栄養素
- 1食あたり:
- カロリー: 131
- 糖質: 11.7 g
- 塩分: 73.8 mg
- 脂質: 4 g
- 炭水化物: 19 g
- タンパク質: 6 g
- コレステロール: 5.7 mg
キーワード: カリブ風ココアティー、チョコレートティー
F.A.Q.
カリブ風ココアティーは、しっかりとした深いチョコレートの味わいに、スパイスとお好みの甘さを加えています。ホットチョコレートと比べられることもありますが、味わいは全くの別物です。
いいえ。このレシピでは普通のチョコレートを使うと美味しくできません。最も本格的なものにするには、カリブ海産のココアボールを使う必要があります。ベストな代用品として、ローストしたカカオニブをお使いいただけます。
Monica D says
I tried this drink once when travelling and loved it. So happy to find your recipe. I really enjoyed it; especially with the cooler weather we are having. Thanks.
アシャ says
Thank you so much, Monica 🙂